悪役専門のバイプレイヤーとしてキャリアを重ねていた遠藤憲一の人生を劇的に変えたのが、1990年に結婚した妻・昌子(まさこ)さんの存在です。元タレントで脚本家としても活動していた昌子さんは、夫の類まれな才能と、世間がまだ気づいていない“人間的な魅力”を誰よりも信じていました。
2007年、遠藤憲一は個人事務所「エンズタワー」を設立し、昌子さんが代表取締役兼チーフマネージャーに就任します。ここから、俳優・遠藤憲一の劇的なリブランディングが始まりました。昌子さんは夫のイメージを一新するため、これまで敬遠されがちだったコメディ作品、ナレーション、ドキュメンタリー、バラエティ番組への出演を積極的に推進します。
「この人は見た目が怖いだけで、中身はものすごくピュアでお茶目」と見抜いていた妻のプロデュースにより、ドラマ『湯けむりスナイパー』や『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』などのヒット作でコミカルな一面を解禁。強面と人懐っこさのコントラストが視聴者の心を掴み、50代を目前にして一気にブレイクを果たしました。