水族館の敷地を奥へと進み、急な坂道を下った先に広がるのが名物の「海獣公園」だ。ここはプールではなく、実際の海を頑丈な網や柵で仕切っただけの驚くべき構造になっている。潮の満ち引きや波の高さ、海水温の変化さえも自然のまま。季節によっては本物の野生アザラシやトドが、敷地外の岩場から様子を覗きにやってくることすらある。
岩場から容赦なく海へダイブするトドたちの巨体。水しぶきが観客席まで飛散するその瞬間、誰もが自然の猛威と生命のエネルギーに息をのむ。自然の条件が厳しい日ほど、生き物たちは野性味あふれる表情を見せる。天候すらも演出の一部に変えてしまう圧倒的なスケール感がここにはある。