チュッパチャップスの象徴である黄色いデイジー型のロゴデザイン。これがシュルレアリスムの巨匠サルバドール・ダリの手によって1969年に生み出されたという歴史は有名だ。バルセロナのカフェで紙ナプキンに描かれたという逸話を持つこのグラフィックは、キャンディの頂点に配置されることで、どの角度から見てもロゴが歪まず認識できるという計算し尽くされた視覚的効果を備えている。
デジタル画像やAI生成コンテンツが街にあふれる2026年において、この半世紀前に完成された圧倒的なアナロググラフィックの存在感が、逆に若い世代の目には「極上のレトロポップアート」として映っている。複製可能なデジタルファッションとは対極にある、手に触れられるアートピースとしての価値が今、再発見されているのだ。