一部のナチュラリストの間で生肉給与が礼賛される風潮があるが、鶏レバーの生食は絶対に避けるべきだ。カンピロバクターやサルモネラ菌といった病原性細菌、さらには寄生虫のリスクが極めて高い。犬の強酸性な胃液であっても、抵抗力の落ちた個体やパピー、シニア犬は容易に細菌性胃腸炎を起こし、命を落とす危険すらある。
安全を担保するための下処理は、決して妥協してはならない。まず、新鮮な鶏レバーを流水で洗い、脂肪の塊や血の塊(暗赤色の血餅)を包丁で丁寧に取り除く。一口大にカットした後、冷水に10〜15分ほどさらして余分な血抜きを行う。臭みが気になる場合は少量の牛乳に浸す手法もあるが、乳糖不耐症の個体には水のみで十分だ。
加熱時は、中心部まで完全に火を通すことが鉄則である。中心温度が75℃以上で1分間以上加熱されている状態を作り出すため、沸騰した湯でしっかりと茹で上げるか、蒸し器で蒸し上げる。肉の中心部がピンク色から完全に茶褐色へ変化していることを確認しなければならない。電子レンジ加熱は突沸(破裂)しやすく加熱ムラが生じるため、湯煎や茹で調理を推奨する。