金沢グルメの双璧といえば「カニ」と「のどぐろ」ですが、これらを目当てに訪れる際には正確なシーズン知識が不可欠です。市場内の流通データと水揚げサイクルを把握することで、最も状態が良くコストパフォーマンスに優れた逸品に出会うことができます。
近江町市場におけるカニとのどぐろの旬は、種類によって明確に分かれています。
- 加能ガニ(オスのズワイガニ):11月6日の漁解禁から翌年3月下旬までが本番。身の詰まりと濃厚なカニ味噌が特徴。
- 香箱ガニ(メスのズワイガニ):11月6日から12月末までのわずか約2ヶ月間限定。内子・外子のプチプチとした食感と濃厚な旨味は冬の金沢の至宝。
- のどぐろ(アカムツ):通年水揚げされますが、特に脂が乗って白身のトロと称される極上の味わいになるのは8月下旬から11月頃、および産卵前の初冬期。
- 寒ブリ・甘エビ・能登牡蠣:12月から2月にかけてが最も脂が乗り、旨味が凝縮される時期。
よくある誤解として「カニは一年中いつでも同じクオリティで食べられる」と思われがちですが、春から秋にかけて市場に並ぶカニの多くは冷凍物や他地域からの仕入れです。石川県産の獲れたて「地物」にこだわるのであれば、11月〜3月の冬場をピンポイントで狙うのが鉄則です。