医療現場の診断基準および臨床データから導き出される、確実な受診ガイドラインは以下の通りです。
直ちに専門医療機関を受診すべき危険な条件
- 首、鎖骨、脇の下、鼠径部のしこりが「痛まずに2週間以上」残り続けている
- しこりの大きさが長径2cmを超えている、または日を追うごとに明らかに増大している
- しこりの感触がスーパーボールのような弾力ある硬さ、あるいは周囲に張り付いて動かない
- 鎖骨の窪みに小さくても明瞭なしこりがある
- 原因不明の微熱、寝汗、短期間での著しい体重減少を伴っている
悪性リンパ腫を疑う場合、何科を受診すべきか
「何科のドアを叩けばよいのかわからない」という迷いも受診遅延の大きな要因です。最適な受診先はしこりの部位と症状によって異なります。
首周辺のしこりであれば、頸部深部の触診や鼻咽腔ファイバースコープ、頸部超音波検査を即日実施できる「耳鼻咽喉科(頭頸部外科)」が最初の窓口として最適です。脇の下や鼠径部のしこり、あるいは発熱や寝汗などの全身症状を伴う場合は「総合診療科」または「血液内科」を標榜する総合病院への受診が最もスムーズです。個人クリニックを受診する場合は、紹介状(診療情報提供書)を速やかに発行してもらい、CT検査や組織生検(針生検・リンパ節摘出術)が可能な拠点病院へ連携してもらうことが重要です。