東日本大震災から15年という節目を迎えた今、宮城の生産者たちが抱く首都圏の消費者への感謝の念は、少しも薄れていない。むしろ、店舗という壁がなくなったことで、生産者と消費者の距離は精神的により近くなったという声も聞かれる。
オンラインイベントで定期的に開催される「生産者と飲む宮城の日本酒会」では、画面越しに乾杯を交わし、現地の気候や今年の米の出来栄えについて語り合う。単なる売り手と買い手の関係を超えた、コミュニティとしての結びつき。これこそが、かつて池袋の地で培われた信頼関係の、正当な進化系なのだろう。