そもそも、この文化の原点はどこにあるのか。名付け親であるイラストレーターのみうらじゅんが提唱した「郷土愛にあふれること」「立ち居振る舞いが不安定でゆるいこと」といった定義は、日本のサブカルチャー史における決定的な転換点だった。
その概念を全国規模の熱狂へと押し上げたのが、かつて開催されていた「ゆるキャラグランプリ」だ。全国の自治体や企業が威信をかけて組織票を競い合い、メディアが連日その順位争いを報じることで、キャラクターは一躍、地域PRの主役に躍り出た。
だが、競争の過熱は功罪両面を生んだ。グランプリの終了とともに、ただ順位を競うだけの時代は終わりを告げ、地域に根ざした持続可能な活動こそが本質であるという原点回帰の潮流が生まれたのである。