西天満の焼き鳥シーンを語る上で外せないのが、コース仕立て(おまかせ)への完全移行だ。かつてのように好きな串を2〜3本頼んでサッと飲むスタイルではなく、前菜から始まり、串、箸休めの一品、締めのご飯、デザートまでが一連のストーリーとして組み立てられている。
滞在時間は約2時間から2時間半。客の食べるペースを完璧に見極め、ベストな焼き加減の一串を最良のタイミングで手渡す。この劇場型とも言えるスタイルが熱狂的なファンを生み、数ヶ月先まで予約が埋まる店が西天満に続出する理由となっている。席数を絞り、一人ひとりのゲストに全神経を注ぐ店主の覚悟が、予約困難という結果に結実している。