平昌オリンピックのスピードスケート女子500m決勝は、異様な緊張感の中で行われました。地元開催のプレッシャーを一身に背負い、オリンピック3連覇を狙う「氷速女帝」ことイ・サンファ選手。そして、長野県松本市の相澤病院の献身的な支援を受けながらオランダ武者修行を経て世界トップへと登り詰めた小平奈緒選手。両者の激突は、日韓のみならず世界中が固唾をのんで見守る大一番でした。
結果は、36秒94の五輪新記録を叩き出した小平選手が金メダルを獲得。イ・サンファ選手は37秒33で銀メダルとなりました。ゴール直後、地元の大歓声を受けながらも悔しさとプレッシャーから涙が止まらないイ・サンファ選手。その姿を見た小平選手は、日の丸を手に持ちながらすぐに駆け寄り、そっと肩を抱き寄せました。
小平選手はイ・サンファ選手に対し、韓国語で「チャルヘッソ(本当によく頑張ったね)」と語りかけ、英語で「I am still respect you(今でもあなたを尊敬している)」と伝えました。自らの勝利に歓喜する前に、最大のライバルの苦悩と努力を労ったこの振る舞いは、「これぞ真のオリンピック精神」と絶賛され、日韓両国のメディアやSNSで感動の輪が大きく広がりました。