物語のクライマックスにおいて、原作者・藤本タツキが描いた展開はあまりにも残酷だった。復讐の対象であったはずの「銃の悪魔」に肉体を乗っ取られ、皮肉にも「銃の魔人」としてデンジの前に立ちはだかることになったアキの姿。それは全世界の読者を絶句させるトラウマとなった。
アキの意識の中では、無邪気にデンジと雪合戦を楽しんでいる幻想が広がっている。しかし現実では、街を破壊し、最愛の親友であるデンジと命をかけた殺し合いを演じさせられていた。この凄惨な対比。復讐に囚われた男が、自らが守ろうとした親友の手によって討たれるという幕引きは、ダークファンタジー史に残る屈指の名シーンだ。