彼の音楽的ルーツを語る上で絶対に外せないのが、吹奏楽部での活動エピソードだ。幼少期からピアノの厳格なレッスンを受けていたとされる彼だが、高校でブラスバンドに身を置いたことで、アンサンブルの構造や管楽器の音響特性を体感的に理解する機会を得た。ここで経験した管弦楽のダイナミズムが、のちに作詞・作曲・編曲を手掛ける際の重厚なサウンドメイクに直結している。
部活動における練習量は並外れていた。トランペットや打楽器をはじめとする複数の楽器に触れ、譜面を読み解く能力と圧倒的なリズム感を身につけたという。周囲の部員が目を見張るほどの集中力で音と向き合い、独創的なアレンジを提案することもあった。バンド全体の調和を考慮しながら自らの音を主張する技術は、まさにこのブラスバンド時代に磨かれたものだ。