アナウンサーの脇汗が画面上で目立ってしまう決定的な要因の一つが、テレビ番組ならではの衣装事情です。
朝や夕方の情報番組で女子アナウンサーが着用する衣装の多くは、アパレルブランドからの「リース(貸出)」によって用意されています。画面映えを意識して選ばれる衣装は、パステルカラーやグレー、ベージュといった明るいトーンが主流ですが、こうした淡い中間色は水分を含むと生地の色が濃く変色し、わずかな汗染みでもはっきりと浮き彫りにしてしまう性質を持っています。
また、シルクやポリエステル、レーヨンといった光沢感のある上品な素材は通気性や吸水速乾性に乏しく、汗が蒸発せずに生地へ染み込んでしまいます。番組側で勝手に生地を裁断したり裏地を縫い付けたりすることができないリース衣装特有の制約も、汗染みトラブルを回避しにくい一因となっています。