歌舞伎町が「ホストの聖地」と呼ばれるようになった背景には、業界のパイオニアたちの存在があります。その頂点に君臨したのが、1971年に創業された「愛田観光」率いる「クラブ愛」と、名物社長の故・愛田武氏でした。
もともと社交ダンスの相手をするダンサーから始まったホストの原型を、豪華絢爛な内装と一流の接客を提供する一大エンターテインメントビジネスへと昇華させたのが愛田武氏です。店内には豪華なシャンデリアや大理石が配置され、非日常を演出する徹底した空間作りが行われました。
さらに愛田観光は、テレビ番組などのメディアに積極的に露出する戦略を展開。「ホスト=怪しい夜の仕事」という世間の偏見を覆し、お茶の間の人気コンテンツへと押し上げました。今ではホストクラブの代名詞となっている「シャンパンタワー」を生み出したのもクラブ愛であり、誕生日やイベントをド派手に祝う文化はここから全国へと広がっていったのです。