四姉妹の長女・綱子を演じるのは宮沢りえ。華やかさと儚さを兼ね備えた彼女が、華道師範として自立しながらも愛人に翻弄される複雑な女性像をいかに艶やかに演じ切るか、第一報から大きな話題を呼んだ。続く次女・巻子役には尾野真千子。平凡な主婦でありながら、夫の浮気に脅え、内心にドロドロとした嫉妬をくすぶらせる演技は迫力満点だ。
三女・滝子を務める蒼井優は、硬派で真面目、しかし恋愛に対して不器用な性格を繊細なニュアンスで表現。そして四女・咲子には広瀬すずが配され、ボクサーの恋人を一途に支える奔放かつ芯の強い末っ子を熱演している。この4人が一堂に会する茶の間のシーンは、息をのむ対峙と絶妙な会話の掛け合いで満ちており、観る者を一瞬で引き込む。