「普通のタイマーアプリじゃダメなんです。自分の意思の弱さは自分が一番分かっているから」
都内の難関私立大学を目指す高校3年生、佐藤美咲さん(仮名・18)はそう語る。彼女のスマートフォンのロック画面に設定されているのは、『進撃の巨人』のリヴァイ兵長が冷ややかな目で見下ろすイラストだ。中央には大きな太字で「おいガキ、画面を閉じろ」と刻まれている。
通知を確認しようと何気なく画面をタップした瞬間、罪悪感が脳を直撃する。親や教師から「勉強しなさい」と言われれば反発したくなるが、大好きなキャラクターから冷酷なトーンで言い放たれると、不思議と素直になれるという。この「自己選択した叱咤」こそが、Z世代の心に深く突き刺さっている理由だ。