九州屈指の温泉地として知られる原鶴温泉の玄関口に位置する「道の駅原鶴 ファームステーションバサロ」は、単なるドライブの休憩地点にとどまりません。福岡県内でも屈指の売上高と集客数を誇る直売所として、年間を通じて途切れることなく買い物客を惹きつけています。現地関係者や出荷農家の証言によると、同施設のリピート率を支えている根幹は「徹底した鮮度管理」と「朝倉・杷木特有のテロワール(生育環境)」にあります。
朝倉市杷木地区は、耳納連山と古処山に囲まれた盆地状の地形を形成しており、昼夜の寒暖差が非常に大きい地域です。この気候条件は、果実が糖度を蓄える上で極めて理想的な環境を生み出します。さらに、出店している生産者は約300名にのぼり、毎朝7時台からその日の朝に収穫されたばかりの作物が続々と店頭に運び込まれます。
流通大手を介さず、生産者が直接値付けを行って陳列する産直システムにより、都市部のスーパーマーケットと比較して2〜3割ほど安価かつ格段に高鮮度な状態で商品が並びます。一度この品質と価格を体験した消費者が、「スーパーの果物には戻れない」と片道1時間以上かけて定期的に通い詰める現象が定着しているのです。