日本プロ野球機構(NPB)のトップ選手として22年間走り続け、通算2480安打、歴代最多の487二塁打という金字塔を打ち立てた立浪氏。セントラル・リーグの第一線で戦い続けるプレッシャーは想像を絶するものがあった。
シーズン中の怪我や不振に苦しむ時期、妻の存在がどれほど大きかったかを示す極秘エピソードがある。遠征が多く家を空けがちなプロ野球選手にあって、彼女は栄養管理の徹底はもちろんのこと、自宅に戻った際には一切野球の話題を持ち出さないという鉄則を貫いていたという。「勝った日も負けた日も、家の中では変わらない日常が待っている」。この変わらない居場所こそが、立浪氏が長年にわたりタフに戦い抜けた最大の原動力であった。