受託のワークスにとどまらず、オリジナルコンテンツの創出においてもその才気は冴え渡る。巨大ショッピングモールを舞台に繰り広げられる『ジャンク・モール』は、寺田てらという作家のコアが最も純度の高い形で抽出されたシリーズだ。
どこか欠陥を抱えた愛すべきキャラクターデザインの数々。完璧すぎないからこそ愛おしく、毒気があるからこそ癖になる。トイやアパレルなど多面的なグッズ展開を見せる同作は、単なるキャラクタービジネスの枠を超え、サブカルチャーのアイコンとして確固たる地位を築いている。造形の一つひとつに込められた「異端への眼差し」が、ファンの心拍数を静かに押し上げる。