初夏の花粉症患者から特に多く寄せられるのが、「鼻水よりも喉の痛みがつらい」「夜間に咳が止まらない」という訴えです。
この特有の症状には明確な医学的理由があります。スギ花粉の粒子サイズが約30マイクロメートルであるのに対し、イネ科の花粉は砕けやすく、微細なアレルゲン粒子となって喉の奥や気管支深くまで侵入しやすい性質を持っています。
気道粘膜に直接花粉が付着して激しい炎症を起こすため、風邪に似た強い喉の痛みや乾燥感、さらには「アレルギー性気管支炎」や「花粉喘息」へと移行し、激しい咳き込みが続くケースが多発します。「熱はないのに乾いた咳が2週間以上続く」「喉の奥が痒くてたまらない」という症状は、5月の花粉症が引き起こす典型的なサインです。