ネット上の掲示板やSNSでは、「社会福祉士を取ったのに介護職と給料が変わらない」「介護福祉士の方が夜勤手当が付いて稼げる」といった待遇面に関する投稿が頻繁に交わされています。業界関係者への取材や現場従事者の手記から、その実態を掘り下げます。
医療ソーシャルワーカー(MSW)として総合病院に勤務する30代女性は、自著やインタビューの中で次のように現場の葛藤を語っています。「退院支援の現場では、医療費の支払いに困窮する世帯や身寄りのない高齢者に対し、法制度の網の目を縫うような支援を組み立てる必要があります。精神的プレッシャーは重く、書類作成に追われる日々ですが、直接身体を動かす夜勤がない分、基本給テーブルは病院の事務職・専門職基準に準拠しており、安定感はあります」。
一方で、特別養護老人ホームでユニットリーダーを務める介護福祉士の男性は、「毎月の給与明細を見ると、処遇改善手当と月4〜5回の夜勤手当で額面32万円程度になります。身体的負担や突発的な事故への警戒心は常に伴いますが、利用者様から直接『ありがとう』と言葉をかけてもらえる手応えは、デスクワーク中心の相談職にはない大きなやりがいです」と証言しています。
このように、「精神的負荷・調整業務の多重さ」を抱える社会福祉士と、「肉体的負荷・シフト勤務の不規則さ」を伴う介護福祉士という、負荷の種類の違いが給料体系や日々の疲弊感に直結しています。