満島真之介の経歴において、広く知られていない重要な事実があります。それは、彼が最初から俳優を目指していたわけではなく、「20歳での自転車日本一周の旅」がすべての原点になっているという点です。
高校卒業後に上京した彼は、当初は保育士を目指して学童保育や保育の現場で働いていました。しかし、自分自身の生き方を見つめ直すため、2009年に単身で自転車による日本一周の旅に出発します。約200日間をかけて全国津々浦々を巡る過酷な旅の途中、彼はある決定的な光景に遭遇します。
日本のあらゆる地方の映画館や商店街で、すでに女優として大活躍していた姉・満島ひかりのポスターや看板を目撃したのです。見知らぬ土地の人々が姉の演技に感動し、勇気づけられている姿を目の当たりにした真之介は、「自分も誰かにエネルギーや希望を届ける表現者になりたい」と強く決意し、帰東京後に芸能界の門を叩きました。
ネット上では「二世・親族のコネで順風満帆にデビューした」と誤解されることもありますが、実際には自らの足で日本中を走り抜き、現場の苦労を知った上で掴み取った泥臭いキャリアの持ち主なのです。