ここまで見てきた実態を踏まえると、「日本歯科医療評価機構の認定=信用できない」と短絡的に切り捨てるのも早計です。認定を受けている医院は、少なくとも「患者満足度を向上させよう」という意識を持ち、毎月の費用をかけて第三者の評価に耳を傾ける姿勢がある医院とも言えます。
重要なのは、認定マークを過信せず、評価されている領域とされていない領域を正しく切り分けて判断することです。
患者がアンケートで評価できるのは、「受付の対応」「院内の清潔さ」「説明のわかりやすさ」「痛みの少なさ」といった接遇・環境・主観的な安心感が中心です。一方で、「削った歯の適合精度」「マイクロスコープを用いた根管治療の正確さ」「長期的な咬合設計の妥当性」といった高度な専門技術の優劣は、一般の患者アンケートだけでは判断できません。
失敗しないためには、機構のアンケート結果で接遇や通いやすさのベースを確認しつつ、以下のポイントを複合的にチェックするのが賢明です。
- 担当医の専門性と経歴:専門医・認定医の資格を保持しているか、症例写真や治療方針が具体的に開示されているか。
- Google口コミとの照合:機構のスコアだけでなく、Googleマップ等の生々しい口コミで極端なトラブル報告が多発していないか。
- 初診カウンセリングの質:治療のメリットだけでなく、リスクや費用、複数の選択肢を提示してくれるか。