現在、このトレンドを牽引しているのは、いわゆるZ世代の後半からα(アルファ)世代にかけての若者たちだ。彼らにとって、ガラケーや初期の個人ホームページは「歴史上の遺物」であり、同時に新鮮な「レトロカルチャー」として映る。
彼らは、かつて親の世代が使っていた顔文字を、まったく新しいアートフォームとして消費している。フォントの違いによって崩れる表情すらも「味」として楽しむその姿勢は、カセットテープやレコードを好むオーディオマニアの心理に近い。古いものを現代の文脈で再解釈し、独自のクールさを見出す感性が、ここでも発揮されている。