すべての痛みが「完全休養」を意味するわけではない。重要なのは、その痛みの「質」と「度合い」を見極める観察眼だ。
まず、即座にトレーニングを中止すべきなのは「関節や腱のピキッとする鋭い痛み」や「日常生活に支障をきたすレベルの可視的な腫れ」だ。これは筋肉痛ではなく、筋腱移行部や靱帯の損傷(肉離れ前症候群)である可能性が高い。この状態でのトレーニングは自傷行為に等しい。
一方で、「押すと少し痛む」「ストレッチすると心地よいハリ感がある」程度であれば、強度を調整した運動は可能だ。目安としては、10段階の痛みスケール(NRS)で「4以下」かつ、関節の可動域が制限されていないこと。これが一つのデッドラインとなる。