京都駅から特急列車に揺られること約2時間。車窓の景色がビル群から深い山並みへ、そして息をのむような群青の日本海へと移り変わる。宮津湾や天橋立周辺に広がるエリアは、現在グランピングの最激戦区だ。
波の音だけが響くプライベートビーチ直結のドームテント。波打ち際まで数歩という立地に、北欧直輸入の家具とシモンズ製ベッドが並ぶ。都会の五星ホテルと変わらぬ快適性を保ちながら、遮るもののない水平線に沈む夕日を独り占めできる贅沢。潮風の匂いとともに過ごす時間は、市内中心部の寺社巡りでは決して味わえない。
「市内が混雑しすぎているからこそ、北部へ足を伸ばす価値がある」——そう語るリピーターの言葉通り、いまや京都の旅は「二重構造」の面白さを帯びている。