若者の間で「レトロ」や「Y2K」ブームが一巡し、次に到来したのが「本物志向」だ。SNSで加工された記号的な美しさに疲弊したZ世代やミレニアル世代にとって、酸いも甘いも噛み分けた70代女性芸能人の放つ言葉は、圧倒的なリアルとして響く。彼女たちの佇まいには、一朝一夕では身につかない説得力があるのだ。
また、彼女たちが発信する「自分軸」の生き方も共感を呼んでいる。他人の目を気にせず、自分が心地よいと思う服を着て、好きなものを食べる。そんなシンプルでありながら現代人が見失いがちな姿勢が、生きづらさを抱える若者たちのバイブルとなっている。