「ベタ踏み坂」という通称から、ジェットコースターのような急勾配を想像する人が後を絶ちません。しかし、公的データを確認すると意外な事実が浮き彫りになります。
国土交通省中国地方整備局 境港湾・空港整備事務所の公式諸元データによると、江島大橋の島根県側(松江市八束町)の縦断勾配は6.1%、鳥取県側(境港市渡町)は5.1%です。勾配6.1%を角度に換算すると、わずか約3.5度しかありません。
5千トン級の大型船が航行できるよう中央径間を高く設計したため、全長1,446m・最高地点約44.7mという規格外の高低差が生じました。この高低差を遠距離から正面に見据え、望遠レンズで撮影することによって、前後の距離感がギュッと縮まる「圧縮効果」が働き、あのそびえ立つ壁のような錯視が生まれる仕組みです。