ロキノン系とは、音楽評論家の渋谷陽一氏が率いるロッキング・オン社発行の月刊誌『ROCKIN'ON JAPAN』、および同社が主催する国内最大級の野外フェス『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』に頻繁に取り上げられたアーティスト群を指す通称です。厳密な音楽ジャンルではなく、特定のメディアとフェスをハブとして形成された音楽カルチャーの総称といえます。
その音楽的な特徴は、主に以下の要素に集約されます。
- 文学的で内省的な歌詞世界:日常の葛藤、自己承認の欲求、孤独、青春の痛みを詩的に描くリリック。
- ギター主体のエモーショナルなアンサンブル:歪んだギターリフと疾走感のあるエモ/オルタナティブ・ロック直系のサウンド。
- 等身大のボーカルスタイル:過度に飾らない、リアルな感情を吐き出すような歌唱表現。
- 下北沢系バンドとの親和性:下北沢のライブハウス(SHELTERやDaisyBarなど)を拠点に活動するインディーズシーンとの密接な連動。
単に楽曲のクオリティが高いだけでなく、同誌の名物企画である「2万字インタビュー」などを通じてアーティストの生い立ちや内面が深く掘り下げられ、リスナーは音楽そのものに加え「作り手の生き様」に強く共鳴していきました。