ネット上の掲示板やSNSでは「フルーツ味で美味しいから、1日に何本も舐めてしまった」「お腹がゴロゴロする」といった投稿が散見されます。指定医薬部外品であるヴイックス メディケイテッド ドロップを食べ過ぎた場合のリスクについて、薬理面と生活習慣の両面から検証しました。
まず押さえるべきは、メディケイテッド ドロップの用量設定です。添付文書では、15歳以上の成人は「1回3個を1粒ずつ口に含み、かまずにゆっくり溶かす」「使用間隔は2時間以上あけ、1日4〜6回まで」と定められています。1日あたりの上限個数は12個〜18個です。1度に3個をまとめて口に入れたり、ガリガリと噛み砕いたりすると、薬効成分が喉粘膜に十分接触せず、期待される殺菌効果が得られません。
食べ過ぎによって生じるリスクは主に3点存在します。
第1に、カロリーおよび糖分の過剰摂取です。レギュラータイプのドロップには白糖や水アメが基剤として使われており、1個あたり約3〜4kcalあります。1日に何十粒も摂取すれば糖分過多となり、血糖コントロールが必要な糖尿病患者やダイエット中の人にとっては無視できない数値になります。カロリーを気にする場合は、シュガーレスタイプ(ハニーレモン味やグリーンアップル味など)を選択するのが賢明です。
第2に、消化器系への影響です。シュガーレス製品に多く用いられる還元麦芽糖水アメ(マルチトール)などの糖アルコールは、一度に多量摂取すると体質によって一過性の軟便や下痢を引き起こすことがあります。
第3に、口腔内常在菌バランスへの影響です。CPCは強い殺菌力を持ちますが、過剰に連用し続けると口内の善玉菌まで抑制し、口内炎の悪化や口腔粘膜の荒れを招く恐れがあります。5〜6日間使用しても症状が改善しない場合は、ただの喉風邪ではなく溶連菌感染症や急性扁桃炎などの可能性があるため、使用を中止して耳鼻咽喉科を受診すべきです。