最終回に向けた最大の焦点は、初代国王・緋竜王の血筋にまつわる緋竜王の伏線回収と、現国王スウォンの結末です。本作の核心にあるのは「神話の時代から続く因果律」と「人間による自立した国家統治」の対立構造に他なりません。
作中で描かれてきた緋の病(ひのやまい)は、緋竜王の血を引く者に課された苛烈な宿命であり、スウォンもまたその激痛と寿命の限界に直面してきました。しかし、草凪みずほ先生が描く暁のヨナの結末において、スウォンが単なる悲劇の暴君として命を落とす可能性は極めて低いと分析されます。
スウォンが父・ユホンの無念を晴らすために起こしたクーデターから始まった物語ですが、彼の真の目的は常に「神頼みではない、民が自給自足し外敵に屈しない強い高華国」の建設でした。最終局面において、ヨナとの精神的対話と国家の未来設計の共有を経て、スウォンは王権を自ら返上するか、あるいは新たな合議制・統治体制へ権力を委譲する形で、その重責から解放される幕引きが有力視されています。