この店を語る上で絶対に外せないのが、布巾(ガーゼ)に包まれてサーブされる名物のレアチーズケーキだ。
皿の上にぽってりと置かれた白いガーゼ。結び目をほどく瞬間は、まるで大切な贈り物をもらった子どものように胸が高鳴る。薄い布をそっと開くと、純白で瑞々しいレアチーズケーキが姿を現す。フォークを入れた瞬間の軽やかさ、そして口に運んだ瞬間に広がるフレッシュな酸味と濃厚なミルクのコク。重さは一切なく、舌の上でふわりとほどけて消えていく。
添えられた自家製の季節のフルーツソースが、また絶妙なアクセントを加える。春のベリー、初夏の柑橘、秋のイチジク——果実本来の甘酸っぱさがチーズのクリーミーさを引き立て、最後の一口まで驚きが続く。Instagramなどの写真だけでは伝わらない、温度と食感のグラデーションがここにある。