アキケットが秋田で継続されることの意味は、数字では測れない。都会では埋もれてしまうかもしれない小さな才能に、光を当てる場所がここにある。
地方都市で創作活動を続けることは容易ではない。仲間を見つけることも、作品を発表する機会も限られている。だからこそ、年2回のこのイベントが持つ価値は大きい。
一人の高校生が初めて自作の漫画を持ち込む。その緊張と期待に満ちた表情。隣のサークルの先輩がアドバイスを送る。来場者が「面白かった」と声をかける。この小さな交流の積み重ねが、次の創作への原動力になる。
秋田という地で、78のサークルが集まり、数百人が訪れる。規模は小さくとも、そこには確かな文化が息づいている。アキケットは、地方における創作文化の可能性を静かに証明し続けている。