腕のトレーニングを語る上で、1970年代の黄金期カルチャーを外すことはできない。ドキュメンタリー映画『パンピング・アイアン』で世界中に衝撃を与えたアーノルド・シュワルツェネッガーの圧倒的な肉体は、ベニスビーチのゴールドジムから世界中へウエイトトレーニングの熱狂を広げた。当時の熱気と直感的なハードワークは、今なおボディビルカルチャーの原点として語り継がれている。
現在、急成長を遂げたフィットネス産業は新たな局面を迎えている。かつてジムの片隅で一部の競技者のみが共有していた秘伝のメソッドは、YouTubeや各種メディアの普及によって瞬時に民主化された。最新の筋電図検査やバイオメカニクス研究に基づいたフォーム解説が手軽に視聴可能となり、無駄なケガを避けながら最短ルートで結果を出す環境が整っている。