彼の脚本家としての評価を決定づけたのが、日本テレビ系列で放送された『ブラッシュアップライフ』だ。主演の安藤サクラが演じる主人公・近藤麻美が、地元の市役所で働く平凡な女性でありながら、事故死をきっかけに人生を何度もやり直すというストーリーである。
いわゆるタイムリープものでありながら、世界を救うような壮大なミッションではなく、「徳を積んで希望の来世に生まれ変わる」という極めてローカルかつ身近な動機で動く点が革新的だった。幼馴染たちとカラオケボックスで過ごす時間や、シール交換に熱中した小学生時代など、誰もが共感できる昭和・平成あるあるが伏線として網の目のように巡らされている。安藤サクラをはじめとする実力派キャストの自然体な演技と相まって、最終話に向けた圧巻の伏線回収は視聴者に大きな感動と驚きを与えた。