そもそも、なぜ「わかめとねぎの食べ合わせは悪い」と広まってしまったのでしょうか。その理由を紐解くと、過去に一部の健康情報番組や雑誌で取り上げられた「カルシウム吸収阻害」というキーワードに行き着きます。
わかめには骨や歯の形成に不可欠なカルシウムやマグネシウムが豊富に含まれています。一方で、ねぎには辛味成分である硫化アリルや、ミネラルの一種であるリンが含まれています。かつて「ねぎに含まれるリンがわかめのカルシウムと結合してリン酸カルシウムになり、体外へ排出されてしまう」「硫化アリルがカルシウムの利用効率を低下させる」という説がまことしやかに語られたことが、この噂の主な発生源です。
文字面だけを見ると科学的に説得力があるように感じられますが、食品を単一の成分だけで評価する極端な見方が生んだ誤解と言わざるを得ません。