事件や事故が発生したその瞬間、現場の様子をリアルタイムで把握できるかどうかが捜査の成否を決定づける。銚子署でも導入が進む「110番映像通報システム」は、まさに初動の概念を塗り替えた。通報者のスマートフォンカメラを通じて現場の映像を直接通信指令室へ送信するこの仕組みは、言葉だけでは伝わりにくい状況の立体的な把握を可能にする。
警察庁が推進するデジタル捜査基盤の一環として、このシステムは海難事故や夜間のひき逃げ事件などで絶大な威力を発揮している。管轄エリアの広い銚子において、パトカーが現場へ到着する前の数分間に映像から容疑者の特徴や逃走方向を特定できるメリットは計り知れない。公安・警察行政の現場がテクノロジーを手に入れたことで、初動の包囲網は以前とは比較にならない密度を誇るようになった。