デニムの象徴とも言えるリーバイス501。その長い歴史の中で育まれた独特のヒゲやアタリと呼ばれる立体的なシワ模様は、履き込むプロセスの中で磨かれていく。海外から日本へと輸入され独自の発達を遂げた日本のデニムカルチャーにおいても、「洗わずに履き潰す」ことがヴィンテージ感を演出するショートカットと見なされてきた時代があった。
硬質な生地が身体の動きに合わせて削れ、独自のコントラストを生み出していく感覚は履き手にとって快感そのものだ。だが、その美学の陰で、汗に含まれる塩分や皮脂が繊維を酸化させ、結果として生地の脆化(ぜいか)を招いてしまうという皮肉な現実も存在する。