インターネット上の裏ワザや口コミには、科学的に見て危険な温め方や誤った認識が少なからず出回っています。安全にお菓子作りを楽しむために、よくある誤解の真相を検証します。
ネット上で散見される「ラップをぴったりかければ飛び散らない」という言説は完全な誤りです。マシュマロから放出される水蒸気と空気の圧力は非常に強力であり、密閉するようにラップをかけると、ラップ自体が風船のように膨張して破裂音とともに裂け、かえって強い勢いで糖液を飛び散らせる結果になります。ラップを使用する場合は、必ず深めの耐熱ボウルを使い、蒸気の逃げ道を確保するために「両端を大きく開けたふんわりラップ」にするか、ラップをあえて使わずに加熱時間を短く設定するのが鉄則です。
また、「マシュマロクッキーを作るときにレンジの通常加熱でカリカリにできる」という思い込みにも注意が必要です。オーブンを使わずに電子レンジだけで水分を飛ばそうと過剰加熱を続けると、ゼラチンと砂糖がメイラード反応とカラメル化を急激に通り越し、内部から真っ黒に焦げて苦味と異臭を発するようになります。クッキー風のサクサク食感を目指すなら、低出力(200W以下)で様子を見るか、レンジで軽く膨らませた後にオーブントースターで焼き上げる二段調理が正解です。