境内に至る最大の関門であり、同時に参拝のハイライトとなるのが、正面に立ちはだかる135段の急勾配な石段だ。一歩一歩踏みしめるごとに日常の雑念がそぎ落とされていくような感覚を覚える。登り切って振り返った瞬間、視界一面に広がる道後温泉街と松山平野のパノラマは、まさに息を呑む絶景。足腰に不安がある参拝者には裏手から車で登れるスロープのアクセスルートも整備されており、無理のない参拝が可能だ。
誉田別尊がもたらす勝負運や厄除けの力はもちろん、古くから道後の湯とともに親しまれてきたこの地には、心願成就や安産・子育て、さらには良縁結びといった「知られざる深いご利益」が息づいている。社務所で授与される御朱印も高い人気を誇り、美麗な社殿をあしらった気品ある意匠は、旅の記憶を鮮やかに留める一筋の記念となるだろう。