物語の起点となるバーストの内部は、一枚岩ではありません。社長・山城神の絶対的な権力の下、異なる思惑を持つスカウトマンたちが危うい均衡を保っていました。
無一文で歌舞伎町を彷徨っていた白鳥龍彦をスカウトの世界に引き入れたのが幹部の真虎(マコ)です。真虎は龍彦にとってスカウトの師匠であり、絶対的な憧れの存在でした。常に柔和な笑顔を絶やさず、知略によって周囲を動かす真虎の手腕を間近で見ながら、龍彦は「女性を不幸にしないスカウト」という独自の流儀を確立していきます。
一方、龍彦にとって魂の兄貴分となったのが関玄介(せき げんすけ)です。関は元ボクサーという過去を持ち、圧倒的な喧嘩の強さと不器用なまでの男気を併せ持つバーストの武闘派幹部。過去に犯した過ちやヤクザとのしがらみに苦悩しながらも、弟分の龍彦を体を張って守り抜く姿は、龍彦の人間的成長に決定的な影響を与えました。
龍彦はバースト内で揉まれる中で、単なるチンピラから「仲間や女性のために命を懸けられる真の男」へと覚醒していきます。しかし、この強固に見えた真虎・関・龍彦のトライアングルは、やがて真虎が胸に秘めていた暗い復讐計画によって無残に引き裂かれることになります。