洗練されたビストロやおしゃれなカフェが脚光を浴びる一方で、昔ながらの「地元の味」も力強く息づいている。
山口のうどんは、やわらかく滑らかな麺と、昆布とイリコがしっかり効いた出汁が特徴だ。甘辛く煮込まれた肉うどんに、大ぶりのごぼう天をトッピングするのが地元の定番スタイル。澄んだ出汁をごくぐりと飲み干せば、どこか懐かしい温もりがお腹を満たす。また、豚骨の旨味を極限まで抽出した濃密なスープに太麺が絡む山口市発祥のラーメン店には、昼時になると仕事帰りの会社員や学生で行列ができる。飾らないけれど飽きのこないこの味が、山口の街のエネルギー源だ。