イタリア料理の前菜として愛されるトマトとモッツァレラのカプレーゼは、オリーブオイルの品質と下処理の精度がダイレクトに味へ反映される料理です。
家庭で作るカプレーゼが水っぽくなってしまう最大の要因は、トマトの果汁とモッツァレラチーズから出るホエー(乳清)にあります。これを防ぐためには、スライスしたトマトとチーズの表面をキッチンペーパーで軽く押さえ、余分な水気を取ってから皿に並べることが欠かせません。
並べ終えたら、まず全体に旨味の強い天然塩を薄く均一に振ります。その後、力強い青い香気を持つエキストラバージンオリーブオイルを惜しみなく回しかけ、最後に手でちぎったフレッシュバジルを添えます。オイルの油膜がトマトの酸味とチーズのミルキーな脂肪分を結びつける「架け橋」となり、ひと口ごとに濃厚な一体感を味わえます。