笠松の名を国内のみならず海外の演劇シーンにまで轟かせた決定打が、ミュージカル『進撃の巨人』-the Musicalにおける主人公エレン・イェーガー役だ。人間離れした巨人の脅威に立ち向かう少年の怒り、絶望、そして狂気すら孕んだ意志の力。笠松は自身の喉と肉体を酷使しながら、原作が持つ圧倒的な熱量を三次元の舞台へと昇華させた。
ニューヨーク公演でも現地メディアから絶賛を浴び、日本の舞台芸術が持つ底力を世界に見せつけた。伝統ある帝国劇場などの大舞台で培ったスケール感と、海外の観客をもねじ伏せるダイナミズム。彼のパフォーマンスは、2.5次元ミュージカルとグランドミュージカルの境界線を完全に打ち破ったといえる。