エジプトの話ではない。岐阜の山の中に、突如として巨大な石造りのピラミッドが現れる。地元で産出された蛭川御影石(ひるかわみかげいし)を積み上げて造られたこの建造物は、高さ15メートルにも及ぶ圧倒的な存在感だ。
本当の冒険は、このピラミッドの地下から始まる。全長350メートルに及ぶ地下迷宮は、ひんやりとした空気が漂い、まるで映画の主人公になったかのような錯覚を覚える。薄暗い通路を進み、壁画や謎の石碑を頼りにゴールを目指すスリル。スマートフォンの電波も届きにくいこの空間で、五感を研ぎ澄ます感覚は、日常では絶対に味わえない快感だ。