師弟として描かれていたオールフォーワンと死柄木弔の関係は、慈愛に満ちた後継者育成などではなく、冷徹に計算された精神的搾取でした。彼が志村転弧(のちの死柄木弔)に目をつけた最大の理由は、かつてのOFA継承者・志村菜奈の孫という血縁を利用し、オールマイトの精神を粉砕するためでした。
ヒロアカにおけるオールフォーワンの目的の真相は、強固な意志の防壁によって奪うことができなかったワン・フォー・オールを強奪することにありました。どれほど強力な個性であっても、持ち主の強固な精神力が抵抗となる場合、力ずくでの強奪は不可能です。そこで彼は、世界に対する底知れない憎悪を持つ死柄木を育て上げ、その憎しみのエネルギーを利用してOFAの防壁を突破しようと画策しました。
死柄木を独立した人間として尊重する意志は最初から存在せず、最終的には彼の肉体と意識を乗っ取り、自らの新たな恒久的シェル(器)とすることが真の狙いでした。しかし、この冷酷な支配欲こそが、死柄木自身の根源的な破壊衝動と衝突し、最終決戦における決定的な内部崩壊を招く要因となりました。