「赤いちゃんちゃんこ着せましょか……」という不気味な問いかけと共に現れ、背中の皮を剥ぎ取って血に染まった着物を着せる――。日本の有名都市伝説として古くから語り継がれてきたこの怪異を、原作の真倉翔と作画の岡野剛という黄金コンビが見事に漫画化してみせた。
集英社が発行する『週刊少年ジャンプ』黄金期において、子ども向け誌面でありながら容赦ないホラー描写を追求した演出力は圧倒的だった。学校のトイレや静まり返った廊下という日常生活の身近な空間を舞台にすることで、当時の小学生たちに「自分の身にも起こるかもしれない」という心理的恐怖を強烈に植え付けたのだ。