新沼謙治という歌手の原点を振り返ると、伝説のオーディション番組『スター誕生』への挑戦に行き着く。岩手県大船渡市から上京し、素朴で純真なキャラクターと圧倒的な歌唱力で一躍脚光を浴びた。
1976年に日本コロムビアからリリースされた代表曲『嫁に来ないか』は、日本全国で社会現象となる大ヒットを記録。演歌と歌謡曲の垣根を越え、日本中の老若男女の心を掴んだ。
大スターとして多忙を極める日々の中でも、新沼は家庭を第一に考え、子どもたちに対して常に一人の父親として真っ直ぐに向き合ってきた。そうした実直な生き方が、娘の誠実な人間形成にも決定的な影響を与えたのは間違いない。