四国三郎の異名を持つ吉野川の流域では、今年に入ってマイクロクライメイト(局地気候)の動きが一段と激しさを増している。気象予報士の分析によれば、太平洋側から流れ込む暖かく湿った空気と上空の冷気が交錯するラインが、例年に比べてやや北側に固定化される傾向が続いているという。
「従来通りの勘に頼った天気予測は、もはや通用しない局面に来ている」。長年吉野川流域で環境観測を続ける地元の気象研究者はそう語る。晴れ間が広がっていた直後に激しい雷雨に見舞われるケースが増加しており、局所的な積乱雲の発達スピードは10年前の比ではない。