事件の経緯を振り返ると、上田美由紀の手口は計画的かつ極めて冷酷でした。彼女はスナックの客や知人男性らに対し、巧みに恋愛感情や庇護欲を抱かせ、数百万円単位の借金を重ねていました。
返済を強く迫られると、病院で処方させていた睡眠導入剤を食事や飲み物に混入させ、抵抗できない状態に陥れた上で海や川へ連れ出し、溺死に見せかけて殺害。金銭トラブルを一挙に解消しようとしたのです。
共犯者とされた知人男性の関与や、警察の初期捜査における「自殺・事故死」としての見過ごしなど、複数の要因が重なった結果、連続的な犯行を許す事態となりました。鳥取の地方都市で起きたスナック絡みの連続不審死は、日常の隙間に潜む恐怖として社会に強い爪痕を残しました。